介護の研修には、接遇という項目があります。
社会がどんどん変化していき、どのような施設や機関でも感じの良い応対が多くなりました。
そのため、ある程度の接遇やマナーというのは、できて当たり前という時代であり、逆にできていないことが恥ずかしくなる社会へと変化しているのが現状です。
一方で、社会がどんどん便利になると同時に、権利意識や利用者意識が高まり、これぐらいはやって当たり前、これぐらいのサービスは当然という意識が芽生えてきています。
これは、介護業界でも例外ではなく、そうした意識は、どんどん増長されつつあることを認識して仕事にのぞむことが大事です。
このような流れの中、常に良い接遇を受けたい、大切にされたいという気持ちを利用者は持っています。
そのため、その気持ちに応える仕事を介護職ができないと、利用者には不満がたまっていくわけです。
そして、それが簡単にあきらめきれないようなことであれば、クレームにつながるので注意が必要です。
介護職に求められる接遇やマナーは、常に利用者のことを考え、尊重する姿勢を具体的に示すことになります。
そうなると、介護に、これでよい、これで十分という、終わりないことに気づくようになります。
ここまでやったので、我慢してほしいという後ろ向きな意識ではなく、介護の基本的な仕事はもちろん、お互いにできることはないか、相手のためにできることはないかを前向きに考えて思いを巡らせる姿勢必要です。
これは、これからの介護職を支える価値観につながっていくためとても重要になります。